BRIDGE探検隊 「The Skills」

BRIDGE探検隊 「The Skills」

 南相馬市にある総合研修センターを舞台に、配電マンたちの熱い戦いが繰り広げられました。その名も「The Skills」。熱戦の模様をお伝えします。

実践を意識し、当日まで明かされない競技のシナリオ

 7県の精鋭たちが、持てる技を競いあう「The Skills」。これまでは「配電部門全社技能競技大会」として開催されていましたが、今大会から競技内容に「設備復旧」だけでなく「災害時の情報発信」を加えてリニューアル。現場対応力のレベル向上を図ることで「一人ひとりの知識・技能の融合・継承」と「チームとしての総合力の発揮」を目指す設備復旧チームと、適切かつ迅速な情報共有を行い「地域社会との強固な信頼関係の構築」を目指す情報発信チームとの相互連携が試されます。
 実践を意識し、当日まで競技の細かいシナリオはブラインド。今回は「震度6弱の地震と津波による設備被害を想定し、被害設備の仮復旧及び避難所への応急送電を実施する。また逐一その情報を発信する」という設定で競技が始まりました。
 審査ポイントは3つ。1つ目は工事に関する安全・施工品質。2つ目は災害対応に係る情報発信の素早さや的確性。3つ目は復旧状況の写真や動画作成など、情報発信のクオリティ。チームごとに入念に打ち合わせを行い、一人一人が役割をしっかり認識して競技に挑みました。

 作業中の感電事故を防止するための短絡接地を取り付けた後、本格的に作業開始。地震や津波によって破損、流出した高圧線や変圧器を手際よく直していきます。地上からは監督者役のリーダーが、作業のポイントや安全確認の声かけを行っています。どのチームからも常に大きな声が飛び交い、独特の熱気に包まれていました。

設備復旧競技の様子を動画で!

チームの相互連携がカギ

 設備復旧チームのうち、1人は「入社3年目以下」と決められています。作業ごとのミーティングで手順や作業のポイントを綿密に打ち合わせしたり、「落ち着いていこう」「大丈夫だ」「挽回していこう」など、経験の浅いメンバーも落ち着いて作業ができるよう、声がけしたりしていました。
 避難所へ送電するための低圧引込線や計量器の取り付けが終わると、いよいよ送電。高圧電源車から改修した設備を通して、避難所へ電気が送られます。
 初めて競技内容に加わった情報発信では、研修センター内に設けられた会場で設備復旧チームと連絡を取り合いながら、的確かつ素早く情報を届けられるよう取り組んでいました。時には復旧現場に直接赴いて作業の様子を撮影しながら、刻一刻と変化する現場の状況をリアルタイムに発信していきます。

チームの相互連携がカギ1

 印象的だったのは、スタートとゴールは同じなのに、各チームの作業内容や手順はそれぞれ違うこと。日頃の訓練や対応などで得た知見や知恵を使って、より安全に、より早く、より確実に作業できる方法をとっていました。
 設備復旧班が点灯確認を終えたとき、情報発信班が送電完了の情報発信を行ったとき、それぞれ違う場所にいながらも、メンバーは達成感に満ちた表情をしていました。

チームの相互連携がカギ6

優勝チームインタビュー

 審査の結果、設備復旧は宮城支社チーム、情報発信は秋田支社チームが優勝しました。おめでとうございます!
 それぞれのチームから、喜びの声が届いています。

設備復旧部門優勝 宮城支社チーム

設備復旧部門優勝 宮城支社チーム

古川電力センター 配電技術サービス課 遠藤琢哉技術長
 「震災時の作業を経験していない作業員が多く、震災当時の対応を振り返ることからスタートしました。作業員へ踏み抜き防止用のインソールを配布して作業を実施するなど、震災対応の経験を若手作業員へ継承していくこと、また、安全最優先と作業現場の5Sの徹底を強く意識して準備・競技を進めたことが、カッコイイ仕事・今回の優勝という結果に繋がったのではないかと感じています。
 反省点として、他支社よりも確認会話・コミュニケーションが不足していたことから、今後はこの点を意識して実践し、更なる安全レベルの向上に繋げていきたいと思います。」

情報発信部門優勝 秋田支社チーム

設備復旧部門優勝 宮城支社チーム

大曲電力センター 配電計画課 安宅隆副長
 「情報発信競技への参加に当たり、社外をはじめ誰にでも「分かりやすい」をコンセプトとして競技に向けた準備を進めてきました。復旧マップには、現場状況の写真を添付していたのですが、写真にもコメントを挿入し、分かりやすく伝えるように意識しました。
 今回の経験を職場に還元し、職場全体のスキルアップに努めていきます。」

探検後記

 「The Skills」には、配電マンたちが互いに高め合いながら、さらなる技術の進歩に向けて取り組む姿がありました。探検して気付いたのは、災害復旧の現場はまさにチーム戦だということ。声を掛け合いながら助け合う姿に、大会コンセプトにもある『知識・技能の融合と継承』の現場を見る思いがしました。
 大会は終わりましたが、技術の向上に終わりはありません。お客さまや地域の皆さんにさらなる安心を届けるため、今日も鍛錬に励んでいます。

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