よくあるご質問

電磁界の指針・規制について

海外では、電磁界が厳しく規制されているの?

 海外での電磁界の規制については、欧州では1999年に欧州理事会がICNIRPガイドライン(1998年版)と同じ値(電界:5キロボルト/メートル、磁界100マイクロテスラ(周波数50ヘルツ))を各国に勧告しており、その値またはそれに近い値を採用している国が多くなっています。

 また、欧州の一部の国では、「念のための政策」をとり、非常に小さな値の規制を実施しています。しかし、それに対しWHOや経済産業省の電磁界対策ワーキンググループ報告書(WG報告書)では、次の提言を行っています。

WHOファクトシート322

新たな設備を建設する際には、ばく露低減のための低費用の方法を探索しても良いでしょう。ただし、恣意的に低いばく露限度の採用に基づく政策は是認されません。

経済産業省(WG報告書)

ICNIRP等の科学的な根拠に基づくガイドライン値を無視して、恣意的にばく露制限値を行うことは認められない。

各国の規制値

 以下は、その多くを経済産業省 電磁界対策ワーキンググループ報告書より引用しております。

  制定年 電界 磁界
[kV/m] 区分 [μT] 区分
国際レベル
ICNIRP 1998年 5.0(50Hz) ガイドライン 100(50Hz) ガイドライン
2010年 5.0(50Hz) ガイドライン 200(50Hz) ガイドライン
国レベル
日本 2011年 3 規制 200 規制
韓国 1988年 3.5 告示 83.3 告示
米国(注1)  
ドイツ 2013年 5 規制 100 規制
イタリア 2003年 5 規制 100(注2) 規制
スイス 2000年 5 規制 100(注3) 規制
フランス 2001年 5 規制 100 規制
スウェーデン 2002年 5 勧告 100 勧告
英国 2011年 9 自主基準 360 自主基準
ノルウェー 2011年 5 規制 200 規制
オーストラリア 2015年 5 勧告 200 勧告

kV/m:キロボルト/メートル、μT:マイクロテスラ

「規制」:法規に基づいた義務
「ガイドライン・勧告」:法的な拘束力を持たない自発的基準・方針
「告示」:法的拘束力あり

  1. 注1) 米国には国レベルの規制はありませんが、州レベルでは規制を設けているところもあります。
  2. 注2) イタリアでは、本規制値以外に子供の運動場、住宅、学校や人が1日4時間以上滞在する場所について、「念のための政策」に基づいた磁界の注意値(10μT)と安心目標(3μT)を設定しています。
  3. 注3) スイスでは、本規制値以外に住宅、病院、学校等の特に防護が必要な場所について、「念のための政策」に基づいた磁界の放出制限値(1μT)を設定しています。

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