疫学研究
電磁界に関する研究事例
グリーンランドらによるプール解析
磁界とワイヤーコードと小児白血病に関するプール解析
カリフォルニア大学(アメリカ)のグリーンランド博士が中心となり、12件の疫学研究データのプール解析を実施しました。
その研究結果が、Epidemiologyの2000年11月号に発表されています。

研究目的
電磁界ばく露と小児白血病の間に関連があるかどうかを、既に行われた複数の疫学研究データにより評価する。
研究結果
- 磁界ばく露レベルが0.3μT以下では、小児白血病との関連が、ほとんどまたは全く見られなかった。しかし、磁界のばく露レベルが0.3μT以上ではオッズ比が1.7であった。
- 磁界と小児白血病の関連を明らかにするためには、高ばく露群に関する研究が必要であろう。
IARCの評価
小児白血病と高いレベルの磁界の関連は偶然であるとは考えにくいが、バイアス(偏り)が影響しているかもしれない。特に選択バイアス(選択の偏り)がこの関連と部分的にかかわっているかもしれない。
※本研究とアールボムらによるプール解析の2つの研究に関する評価。
ICNIRPの評価
実験的な証拠がないことや、疫学研究の不確実性から、電磁界との関連が確立している病気は存在しない。
小児白血病と高いレベルの磁界の関連は偶然であるとは考えられないが、部分的にバイアスが原因かもしれない。知られたメカニズムや再現性のある実験による支持がないため、この結果の解釈は難しい。
※本研究を含む、疫学研究全体に関する評価。
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