疫学研究

疫学研究の課題

交絡因子

 調べようとする因子以外の因子で、病気の発生に影響を与えるものを交絡因子といいます。

 例えば、飲酒とがんの関連性を調べようとする場合、調べようとする因子(飲酒)以外の因子(喫煙など)ががんの発生率に影響を与えているかもしれません。このとき、喫煙が交絡因子に該当し、喫煙が調査に影響を与えないように、データを補正する必要があります。

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図の出典:新しい疫学 (財)日本公衆衛生協会

交絡因子の種類例
分類 内容
内的要因 遺伝、年齢、性、既往疾患、生理的条件、性格、精神的ストレス
外的要因 環境要因
(社会経済文化的)
出生地・居住地(工業地域、交通量)、住居(換気・冷暖房・下水設備)、食生活(栄養素、嗜好、食品汚染)、嗜好品(飲酒、コーヒー、喫煙)、職業(労働環境)
環境要因
(自然)
地理(飲料水、水質、大気汚染)、物理(騒音、振動)、化学(天然毒、化学薬品、農薬)
病的要因 細菌、病原体、発がん物質

電磁界について