生物学的研究
電磁界に関する研究事例
電力中央研究所の研究 リンク
1988年〜1992年
日米科学協定の一環で実施した、電力中央研究所と米国エネルギー省との共同研究「ヒヒの電磁界による行動影響、ホルモン代謝(メラトニン)に関する研究」では、「霊長類動物であるヒヒの社会的行動および生理的な変化への影響は認められなかった」と報告されています。
1993年〜2003年
経済産業省から受託した「電力設備環境影響調査」では、商用周波磁界が動物の生殖や腫瘍の発生・増殖に与える影響を解明するための研究を実施しています。
- 中間報告(1997年4月)
動物(ラットまたはマウス)を使った実験の結果(最大磁界レベル250μT)、商用周波磁界が動物の生殖に影響を及ぼすという結果は得られなかった。 - 総合報告(2005年3月)
動物(ラットまたはマウス)を使った実験の結果(最大磁界レベル350μT)、商用周波磁界が乳腺、皮膚、脳腫瘍の発生・増殖に影響を及ぼすという結果は得られなかった。
2015年
小児白血病および電磁界の神経刺激作用に関する調査を実施しています。
- 商用周波磁界の小児白血病への影響に関する調査(2015年)
商用周波磁界と小児白血病に関する最新の知見を収集し、現状分析を行った。その結果から、依然として磁界と小児白血病に関する知見が不足しており、疫学研究、動物研究、細胞研究による更なる評価が必要である。
研究成果 研究報告書 - 電磁界の神経刺激作用に関する文献調査(2015年)
2010年のICNIRPガイドラインの改定で参考にされた文献71報、および2008年~2015年の期間に報告された文献41報を収集し、神経刺激作用に関する知見を整理した。その結果、刺激閾値にはばらつきがみられた。
研究成果 研究報告書
今後の予定
新たな小児白血病評価用の動物モデルの構築、発症メカニズムに着目した細胞研究をすすめ、また刺激閾値となる誘導電界強度を高精度で評価できる実験手法および強磁界ばく露装置を開発するとされています。
電中研レビューNo.47(2002年11月)
超低周波磁界を中心に、当研究所が行った生物学的研究や電気工学的研究の成果、国内外の動向などについてまとめられています。
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